
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール/ミシェル・モナハン
いや〜、とても楽しめました★★★★☆
これから観る人は、一人でなく誰か一緒に観に行かれることをおススメします。観た後の会話が楽しめます。
ある日コルター・スティーブンス大尉(ジェイク)は、シカゴ行きの列車の中で目覚める。覚えのない連れの女性から「ショーン」と呼ばれ、混乱しつつも仮想訓練なのだと自分に言い聞かせたが、トイレの鏡に映る自分は全く別の顔だった!?状況を把握しようとするうちに突然列車が爆発し巻き込まれてしまう…気が付くとそこは薄暗いコックピットのようなカプセルの中だった。
列車のシーンはショーンの意識の中のもので、スティーブンス大尉はショーンとして存在しています。カプセルではグッドウィル女史が出迎え、列車の中の事を尋ねます。
そもそもショーンの意識は??ショーンはスティーブンス大尉も経験した列車事故で既に亡くなっています。
ショーンの死の直前8分前の意識の中にダイブし、事故の真相を探るのがスティーブンス大尉に強引に課せられた任務なのです。
というのも列車事故でショーン含め乗客は全員死亡しており、次のテロ攻撃がアメリカ市民200万人を標的としているためで、
「なんとしてでも爆弾魔に関する情報が必要なの!!」
グッドウィル女史にせっつかれても…
この転送装置は量子力学に基づく、死後も活動する脳神経回路と死ぬ直前の8分間の記憶を一体化したプログラムである…だから8分間。
プログラムを開発した博士によると、
「この8分間は時間旅行ではない。8分間を過ぎると全てなくなる。」
データが8分間分しか記録されていないのだから、博士の言い分も理解できる。
でも、それなら何故意識の持ち主であるショーンが見聞きしていないことまでわかるの?
などと無粋なことを言ってしまいそうですが、そこはパラレルワールドなんですよね。
なぜ自分が…?拘束され、わけがわからないまま8分間の転送は何度も続く。
優秀な兵士であるスティーブンス大尉は数回の転送で犯人の特定に成功し、博士達はこのプログラムの成功に沸く…。
博士にとってはプログラムの中の出来事であり現実には死んでしまった乗客達でも、スティーブンス大尉は何度も転送されるうちに助けたいと願うようになる。
ここからの展開が一気に謎解きに向かうので、面白いですね。
山崎まさよし似のジェイク・ギレンホールは好きな俳優さんですが、すごく目が血走っていて良かったです。青年の雰囲気を予想していたら、マッチョな大人の男性でした^^
こういうパラレルワールド系の作品は多くありますが、
デンゼル・ワシントン主演の
『デジャヴ』(06年米)

を思い出しました。
なんと言うか、ハイテク機器を使っているところが近い未来に実現が可能なのでは?とロマンを感じます。
現実に人間の脳波を映像化する技術は既にありますし。
『デジャブ』はタイムパラドックスを回避するための周到な伏線が楽しいのですが、本作品は一見パラレルワールドを扱ったSFサスペンスのようで、スティーブンス大尉の置かれた状況に対する人間の尊厳とか、観ていて息苦しいまでのストレスを感じます…。
物語りも終盤、列車の中からスティーブンス大尉はグッドウィル女史にメールを出します。
もちろん現実のグッドウィル女史にメールは届かないでしょう。
では、どこのグッドウィル女史宛て…?
スティーブンス大尉は何度も転送されるうちに気が付いたんですね。
だからこの選択をしたのだと気が付いて、私は更にこの映画が面白く感じました。